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Posted by 染衣よしの on  | 

アニメ銀魂「永遠の花」

拍手をありがとうございます!
ぴぃ様、コメントまでいただきありがとうございました!お返事はメールにてさせていただきますm(_ _)m

OVA愛染香篇・後編を鑑賞いたしました!
綺麗な作画と声優さんの素敵な演技で、とても楽しいひと時でした!

改めてこのお話は、最終章前に空知先生が用意してくれた最初で最後の「銀時と月詠のコイバナ」だったんだなぁと思いました。

とにかく前編同様、アニメの演出などによる新たな発見や感想などをレビューとしてまとめました。
特にエピローグの演出に関しては、たいへん考察の参考になりましたし、本編のとあるシーンについては、原作レビューにてスルーしちゃった大事な所にも着目しつつ、愛染香篇というより銀時と月詠の恋愛に関する所感の集大成のつもりで書きました。

よって、とても長文(死)ですが、少ない時間をかき集めて、魂だけは込めて書きましたので、ぜひ最後までお付き合いいただけますと幸いです。

<アニメ愛染香・後編に対応する原作のレビュー>
第495訓 ケダモノだもの
第496訓 永遠の花
第497訓 春も冬も
コミックス改変後の「愛染香篇」について

なお、レビューは銀月好きかつ、月詠ファンの管理人による萌え語りですので、銀月、月詠が嫌いな方は閲覧をご遠慮ください。ご気分を害しても責任は取れません。どちらもOKという方だけ、続きからどうぞ↓







銀時と月詠の求める「恋のカタチ」が良くわかりました。

それについては本編の流れを踏まえていった上で最後にご説明いたします。まずは以下からどうぞ↓
 *台詞が原作と異なる箇所(赤文字:削除、青文字:追加or改変)を太文字で挙げています。
 *変更箇所が多いので全部は挙げません。


◆愛染明王パンデミック!

・新八:原作「どうして・・・どうして蛍さんが・・・あなたが何故こんな事を・・・」
 アニメ「どうして・・・蛍さんがこんな事を・・・」

・神楽:原作「愛染香を使われ男にたぶらかされたなんて言ってたけど、惚れ薬を使い男どもを操っていた
 のはお前の方だったアルか。流石は吉原の人気花魁・・・と言いたい所アルが、その調子じゃどうやって
 その地位を掴んだかも解らりゃしないアルな

 アニメ「愛染香を使い男どもを操っていたのはお前の方だったアルか」


 神楽の原作の台詞は神楽じゃないみたいに(爆)言い方が老獪でしたね。特に「流石は~」のくだりw
 一応、蛍の名誉?のためにフォローしておきますが、蛍が人気花魁になれたのは薬を利用したからではあり
 ません。時系列的に「お大尽を袖にした蛍が切り見世に落とされ」→「大工と再会するも誤解から失望し、
 愛染香に溺れる」に至ったので、そもそも最初からお大尽クラスに見初められ、身請けまでしてもらえそう
 な立場だったのです。
 なので、原作の時から少々引っかかっていたので、「流石は」以降のカットは個人的には良かったですw

・蛍「・・・吉原(ここ)がどんな場所か知ってる?好きでもない男(ひと)を好きにならなきゃいけない
 場所なの。私は本当に・・・好きな人を故郷に残して、吉原(ここ)で色んな男(ひと)を好きになるうち
 に、誰が本当に好きだったのか・・・分からなくなってしまった。あれだけもう一度会いたいと願ったあの
 人への想いも・・・いつしか忘れてしまった


 蛍は年季が明ける*まで、客に情を尽くしつつ、コツコツ真面目に仕事してきたんでしょうね。
 身売りは辛い現実ですが、大工への想いを拠り所にして、踏ん張ってきたんです。
 (*遊女は自分を買われた代金に加え、普段の衣食住や妹女郎達を養う費用などの借金を背負っています。
  それを支払い終わることを「年季が明ける」といいます)
 しかし、大工に失恋してしまった後は、もうすがるものが無く、仕事にも差し支えたので薬に手を出して
 しまったのです。そして、薬によって逃避しながらも心を蝕まれ、精神を病んでしまったのでしょう。

・蛍「この薬があれば永遠に一人の人を愛し続ける事もできるのよ。愛は幻想。でも同じ幻なら美しい幻が
 見たいと思わない?残ったのはあなた達だけ。怖がらずに皆で
一緒にいきましょう。永遠に覚めない夢の
 中へ。真実の愛の中へ」


 そもそも、蛍は大工と結婚の約束などしておらず、再会の望みすらなかったのですから(彼が吉原まで来る
 とは思ってなかったでしょう)、お大尽のお妾にでもなった方が富貴で幸せだったのかもしれません。
 それでも、蛍は叶わぬ恋の方を選びました。選んだ結果、不興を買い、切り見世行きとなりましたが、実は
 そうして低くなった敷居により、大工が訪れることができるようになったのです。これは蛍自身が呼び込ん
 だ運命の奇蹟でした。それで、そのまま結ばれれば良かったのに、色々なすれ違いから道を誤ってしまいま
 した。蛍は大工への希望を抱けていた、あの短いひと時の幻に包まれて死にたかったのでしょう。

・月詠「そろそろ目覚めの一服の時間じゃ。蛍」
・蛍「なんで・・・あなた達私の信徒に捕まって香を嗅がされたはずじゃ・・・
・月詠「信徒?ほうたいした自信じゃ。もう吉原にはぬしに惚れていない者はいないとでも

 正気に戻った銀時と月詠の反撃シーン、カッコよかったですね! 月詠の美人なこと(^^♪
 一応、わざと敵に捕まり、親玉の所へ潜入したのかな?(笑)


◆妙近ターンw(いつも見慣れた景色)

お妙のパンチから近藤、お妙、九兵衛のターンに入りますが、後半のギャグはこの三人がメインですねw
近藤にデレるお妙が、終始可愛かったですw

・お妙「ああムカムカする。なんでこんなにムカムカするの。ホントにこれムカムカなのかしら。
 ・・・もしかして」

・お妙「もォ~イライラするぅ!!月詠さん早くぅ!!色魔どもをだましてここまで連れてきてあげたんだ
 から愛染明王でも何でも何とかしてよォォ!!


 原作では、お妙が月詠の加勢をしようとしていた事が分かります。愛染香の影響は受けていたものの、
 月詠のように時々正気に戻ろうとする意識はあったのでしょうね。

 ちなみに、薬によるお妙のターゲットは近藤だったわけですが、銀時といる時は、お妙も九兵衛も銀時に
 執着してました。まぁでも、あの辺は新八と神楽同様、本編にはあまり関係のないギャグシーンなので
 深く考える所じゃないと思います。九兵衛の本命はお妙だし。
 新八もここで「あんたら一体どんな状況で薬嗅いだんだ!」とかツッコんでますしね。
 まさにその矛盾を抱える不条理ギャグかと。

・九兵衛「だがおかげで僕もお妙ちゃんへの思い報われぬ恋のしがらみから抜け出す事ができた。
 礼を言おう

・新八「一本ってそっちぃぃぃぃぃ!?ナニに恋してんだァァ!!結局報われない恋じゃねェかァァ!!

 九兵衛はこのネタがブレなくていいですねw 新八のツッコミは面白かったので、カットは惜しかった><

・お妙「しつこくつきまとうあの人の顔を見る度、ムカムカしてひどい事をしてきたけれど、私の後ろから
 あの人が
いなくなって気づいてしまった。この気持ちはムカムカなんかじゃないって。追いかけられていた
 のは私じゃないって
。ストーカーは私だったんだって」

・新八「姉上ェェェェ!!何てこったァァ!!惚れ薬のせいで姉上が凶悪なストーカーに」

 新八が「ゴリラがゴリラのストーカーしてる」と宣い、神楽が「いつもと変わらない」とさらりと流す。
 姉上(姉御)に対する、二人のゴリラ観をさらっと言っちゃう辺りが面白くて好きですw
 何気にひどい事さらっと言って流すのが銀魂節ですねw

 「惚れたのあっち!?」のシーンで、冷や汗搔きながらびびってる近藤と、遠巻きにじっと見つめる、
 可愛くも凶暴なストーカーお妙@の構図が好きです。蛇に睨まれた蛙みたいw
 立場はいつもと逆なんだけど、どうあっても近藤はお妙に頭が上がらないのですね(笑)

 近藤がお尻の鎖をぎゅっと引き絞られたシーンはなんか可愛かったw
 「他の女にでれついとんのじゃー」と「24時間監視されるゴリラ」@コースクリューもウケましたw
 お妙に完全に尻に敷かれるのが近妙の醍醐味でしょうw
 逆にここまでやっても怒らないし、大好きなままなんだから、近藤は懐が深いですねw

・新八「とれたァァァァ!!目ェ覚ましたのかと思ったらアレとれて別の道に目覚めたァ!!」

 せっかくの近藤←お妙ターンだったのに、やはりこんなオチです(笑)
 近藤は嫉妬に狂ったお妙によって、チ○コが取れてオカマになってしまい、お妙からの愛を受け止められる
 ような状況じゃないですw 映像付きだと更に凄まじいですね・・・w

そういえば、後半は超合金眼鏡と神楽のコイバナシーン(小さいものでも)は全く無かったですね。
エピローグに至っては新八と神楽は何事も無かったかのように、後遺症の残る面子に対して、一方的にツッコミする立場でした。二人の間にあったことは(どうせ眼鏡絡みだし)、さっさと流せる他愛のないものだったのでしょう。

それとは対照的に、銀時は「うんざりだ」と繰り返す位、当時の事は覚えてましたし、それを月詠に愚痴ったり、自分をフォローしたりしようとするんですから、今回の事象に対する拘りが違うことが分かりますね。


◆大事なもの(ハニー)だから肌身離さずもっていきます

銀時が信徒たちを撃退していたシーンで、彼はシリアスな態度で「月詠なら蛍の目を覚ますことができる」と送り出そうとします。そういう言動を取れる正気が、この時の彼にはあったのでしょうが、「ハニー呼び」のままでした。愛染香の効果がそこだけ現れたのか、素に戻っていたけど、今までそう呼んでた流れを、彼が汲んだだけなのかは分かりません。いずれにせよ月詠は、ここで銀時と別れたら、彼にそう呼んでもらえる機会が、今後無くなるのだということに改めて気づきます。それでも、蛍や皆のために行かねばならない。
だから、自分も最後の機会だからと「ダーリン」と呼んだのです。アニメではその切なさと、少し後ろ髪を引かれるような想いが良く出ていたと思います。

・・・しかしその結果はご存知の通り。月詠の本心=銀時と離れがたい想いが、愛染香効果で増幅されちゃって彼を運んでもってこうとしてましたw 
銀時の借りてきた猫みたいに運ばれる様子と「あのぅ・・・これじゃさらばできない・・・」のもじもじした言い方が可愛かったですw


◆恋の花はまた咲くよ

<回想シーン>
・月詠「しらん。男など好きになった事がない」
・蛍「私は故郷に一人。でも何も言えないままさよならしてきちゃった。こんな吉原(ところ)で好きでも
 ない人を好きになるくらいなら、ちゃんと伝えておけばよかった。惚れ薬なんてものが本当にあるなら、
 素直に伝えられたのに。そうだけど・・・
色々難しいんだよ。人を好きになるっていうのは。
 いつか解るよ。本当に好きな人ができたら」


・月詠「なんで貴様がそっちに立っとるんじゃ!!」

 この辺の銀時と月詠のボケツッコミシーンですが、そのたびにクナイが刺さってたんですねw
 アニメでは動きが付いてたので、アニメで気づきましたw
 原作ではクナイがずっと刺さってる位にしか、思ってなかったですw

・蛍「月詠ちゃん、もしかして好きな男(ひと)でもできた?フフひょっとしてこの人だったりして」

 蛍にズバリ本命を当てられて慌てる月詠がカワイイです。アニメの動きがまた面白いw
 なんたって蛍は花魁ですからねえ。ぴんときたんじゃないでしょうか。

・蛍「でももう遅いよ。早く逃げた方がいい」
・蛍「ここは火の海。三日三晩火は消えないでしょう

 ここだけじゃなくて、蛍が月詠を気遣う台詞の一部が、ちょくちょくカットされてたんですよね。
 友人への優しさが垣間見えてて良かったので、残念です。

・蛍「月詠ちゃん。私はあの人を忘れ去ってしまった薄情な女だけれど、そんな私がこの身が滅んでも皆から
 愛され皆に愛をそそぐ永遠の神(そんざい)になれるの。素敵だと思わない」
・月詠「どれだけたくさんの人間に愛されようと、どれだけたくさんの人間を愛そうと、忘れる事はできん
 ぞ」

・月詠:原作「ぬしは彼の思い人を忘れてなどおらぬ。いや・・・忘れるために愛染香を使ったのじゃろう
 アニメ「ぬしは彼の思い人を忘れてはおらぬ。むしろ忘れるために、こんな・・・


 蛍の動機は「大工を忘れるために、その他大勢に愛し愛される」だったので、月詠の台詞カットは残念
 でした。
 
 蛍が月詠の恋と相手を見抜いた一方で、月詠もまた蛍が「忘れていない=まだ大工を 想っている」ことを
 見破ります。回想シーンでも分る通り、月詠は同期の蛍を、昔からずっと気にかけていたんですね。
 少女の頃に聞いた彼女の恋の話を覚えていたんです。

・大工「わしは親方に無理やりつき合わされて来ただけじゃ。その・・・いやらしい事は一切考えとらん。
 親方の
用が済むまで飲ませてもらえばええ」

・月詠「一時ぬしの元に通っておったあの大工見習。いつもぬしに指一本触れず一晩中語り合っておったな」

 親方云々も切っ掛けに過ぎなくて、チャンスとばかりに来たんじゃないかなぁ。
 それにしても、遊女に手を出さず、金だけ払うってホントに律儀というか愚直というか・・・
 でも、大工としては大切な女性だったので、遊女として扱いたくなかったんでしょう。
 身体が目当てだったわけではないし、蛍にもそう思われたくなかったんです。
 ただ、蛍の傍で一緒に過ごしたかった。そのために吉原へ通い続けたんです。
 
・大工「すまんがお前にこうして会いにくるのもこれで最後じゃ。こんな事をしていても埒があかん。
 一人前の大工になるために腰をすえて修業しようと思っとる」


 毎晩通い続けても、このままでは蛍は辛い最下層の遊女のままです。彼女を吉原から連れ出すためには
 まとまった額のお金が必要です。大工はその工面に集中しようと決意します。
 原作では蛍は両腕を下ろして大工の話を聞いていましたが、アニメでは祈るように両手を胸辺りに当てて
 います。縋るような思いが見えて、良い演出だったと思います。

・蛍「あの人・・・腕を見込まれて後を継ぐまでに出世してて・・・立派な大工になってた。私みたいな女
 近寄っちゃいけない位
・・・」


 ここのアニメの演出は良かったですね!
 自分の髪や顔をいじって、かきむしるようにして、自分自身への嫌悪感を募らせます。
 堅気で立派になったあの人にふさわしいのは、身分も申し分ない堅気の娘さん。
 引き換え、私は遊女で色んな男に抱かれて、髪や肌を触れられて・・・汚らわしい!と。
 悲痛な思いがにじみでていて、私もじんときちゃいました。。

 あの光景見せられたら、モロに現実を突きつけられてしまって、辛いよなあ。
 本当はそこで声をかければ誤解を解くこともできたと思うんですけど、
 蛍は「近寄っちゃいけない」と、彼の(将来の)ために身を引いたんでしょう。

・蛍「最初から吉原の外に私の居場所なんてなかったの。解ってたはずなのに私・・・あの人が忘れられなく
 て・・・以前みたいに客がとれなくなって。そんな折、裏から手に入れたあの薬を・・・気づいたら薬なし
 じゃいられない体になってた。誰かを好きでいないと・・・あの人を思い出してしまうから。売人さえたら
 し込んで吉原に薬を集めた・・・誰だってよかった。私を愛し続けてくれるなら

蛍(回想)「惚れ薬なんてものがあるなら素直に伝えられたのに

 蛍が薬に溺れる理由と経緯を訴えた部分をまるっとカットw 大事なとこなのに!www
 その代り、映像でそれ(一部)を表現していましたね。
 ちと物足りないですが、映像は蛍が堕ちていく様がありありと出ていて、この映像自体は良かったです。

・蛍「月詠ちゃん。早く逃げて!!このままじゃ月詠ちゃんたちまで・・・もういいの。もう私の事はもう
 いいから・・・」

月詠「逃げぬ。蛍・・・今ならわっちにも解るから・・・惚れ薬など何の役にも立たなかった。素直になん
 て一つたりともなれんした。
皆ぬしと同じじゃ蛍・・・その花の前では・・・どんな手練手管も愛し愛され
 方も
忘れ去ってしまう。そんなままならぬ花を女は心に一輪咲かせて生きておるのじゃ」


 クライマックスにおける一部の台詞カットは残念でしたが、甲斐田さんがじっくりと噛みしめるように演技
 してくれました^^
 実際、月詠は薬を使っても、中々素直になれませんでした。危うい行動はあったけど、悉く寸止めでしたw
 愛に溺れずに踏みとどまったのは彼女の精神力の強さと、そのままならぬ花による意地だったのでしょう。

 蛍も月詠も、「しる人ぞしる薬」を使ってもだめだったんです。
 蛍は大工を忘れようとして忘れられなかったし、月詠は銀時に対して素直になれなかったし。
 そんなもんでどうにかできる、やわな恋心じゃないんですね。それが二人には分かった筈なんです。

 それで私、このシーンに関して、今更ながら気づいたことがありました。
 かなり重要なポイントで、エピローグの考察に大きく影響する可能性もある
 ので、この後のエピローグにて語らせていただきます。

・月詠「確かにそれは永遠に咲く花ではないのかもしれん。簡単に色あせ枯れてゆく花なのかもしれん。
 だが蛍。なんど枯れようとも季節が巡ればまた咲くのが花でありんす」

・蛍「月詠ちゃんん!!!逃げてェェェェェ!!
・月詠「蛍・・・わっちは枯れる事もしらん花を美しいとは思わん。何度散っても返り咲く。だから・・・
 花は美しいのじゃ。蛍・・・ぬしはまだ何度だって咲けるさ」


 その花は永遠に咲くものではありません。
 花(恋心)は、誰かを好きになったら咲くのです。
 好きな気持ちが続けば咲き続けますし、心変わりや倦怠等によって色あせたり、恋の終わりによって
 枯れたりもします。しかし、同じ人を再び好きになったり、別の人を好きになれば、また咲くのです。
 たった一度しか咲かない花ではないのです。失恋したショックで「もう恋なんてしない!」などと塞ぎ
 こまずに、前を見て歩いて行けば、再び咲くことがあるのです。
 
 月詠はまだ、この時点で本当に大工が蛍をフったとは確信していないでしょう。
 傍からみれば、大工の一途な想いは、月詠にだって通じていたのです。
 しかし、その後の棟梁の娘とのことは初耳でしたし、遊女が客に約束を反故にされることは、吉原では
 よくあったことでしょうから、蛍のケースに対しても、今すぐ判断はできなかったでしょう。
 
 だから、今は蛍に、
 「恋に思い悩むことは女なら誰にだってあることなんだよ。私もそれが良く分かったよ。
 でも、たとえ恋に破れたとしても、この世の終わりじゃないんだよ(蛍は自殺しようとしてたから)。
 また、新しい恋だってできるんだよ」
 
 と、勇気づけて、生き続けようよと説得してるんですよね。
 自分の経験に基づいた真摯な言葉に、友人を思いやる真心をこめて。

さて、この後の銀時の反撃シーンで、原作では銀時が月詠だけを見て(月詠単体のコマ)「人のハニーに大砲打ち込みやがって」(月詠を怪我させたのが気に入らなかった)と言うのが、美味しかったのですが、アニメでは特にそれは無かったですね。
いずれにせよ、ここで彼が言う「人(俺)のハニー(単数形)」って月詠のことなんですけども。

・新八「いや・・・館から煙が・・・!!まさか惚れ薬に飛び火が・・・!?
・月詠「マ・・・マズイ。大量の惚れ薬から煙が・・・!!
・蛍「愛断香。愛染香の効果を打ち消す薬。つまり、惚れ薬じゃなくて想い人を嫌いになっちゃう薬なの」

 愛断香によって、銀時と月詠の場合、愛染香効果(互いへの矢印)は打ち消されたってことですね。
 嫌いになるまでにはいかないんですよ。お互い、呆然と見つめ合う二人がおかしかったです。


◆エピローグ:後遺症に悩む人々

・日輪「つまり・・・あの子は最初からこういうつもりだったんだね。この愛染香の効果を打ち消す薬を満載
 した館を焼き討ちさせ、惚れ薬に当てられた
連中を元に戻して、自分は死ぬつもりだったと。
 愛されながら終わるつもりだったと」

・日輪「いやもしかしたら、失った恋を取り戻す事もできない。でも忘れる事もできない。そんなどうにも
 ならない自分を誰かに止めてほしかったのかもしれないねェ」


 「この愛染香~当てられた」の部分が無いと、「こういうつもり」の内容が伝わってこないですw
 日輪が読者(視聴者)に向かって分かりやすく説明してくれてるのになぁ。
 ただし、これに対して月詠が煙管を吐きながら答えるシーンの、彼女の脇腹が絶対領域過ぎてエロいです。
 素敵すぎますw

・日輪「やっぱりこれで万事解決ってワケにはいかないかい
・月詠「これだけの騒ぎを引き起こしたんじゃ。騒ぎの責は負ってもらわねば」
・日輪「で・・・でもみんな元通りになったし、被害っていっても惚れたはれたのだまくらかし合いは吉原の
 名物みたいな・・・


 まあ結果的には蛍を含めて死人は出なかったですけどね・・・・
 この騒ぎで、違法の薬物を使用したり、営業妨害や客を巻き込んだってこともありますからね。
 吉原の番人としてはけじめを付けないといけない立場なのでしょう。

・神楽「すけこましが逆転して極度の女嫌いの堅物になっちゃったアル」

 チェリー銀時がアニメの演出で、すごいちゃきちゃき動いててワロタw
 しかも、こういう長々しいギャグの台詞のカットは一切無いという(笑)。

 チェリーで思いましたが、個人的に銀時は、これまで恋人になった女性はいないと思ってます。
 それでも、攘夷志士時代に遊郭に行ったり、プロのお世話になるのは全然オッケーだし、
 その手の知識も豊富なので、要はつまり素人童貞なんだろうな・・・wと思いましたw 

 ここでも月詠の横向きカットがありましたが(チェリー銀時が月詠をチラチラ見て照れてるとこ)、
 横乳がボリューミィで確かに破廉恥です(笑)。下は網タイツだし、つくづくセクスィ~ですよね~

・近藤「違うのお妙ちゃん。私ただ・・・お妙ちゃんと同じ女同士友達として手をつないで一緒にショッピン
 グしたかっただけなの!!」

・九兵衛「キノコの・・・キノコの化け物お化けがァァァァ!!」
・新八「オイぃぃぃ!幻見てんぞォォォ!!

 銀時以外にも愛染香(愛断香)の後遺症が著しい近藤、九兵衛。お妙は通常運転でしょうかw
 オカマ近藤が可愛すぎるw そういえば彼、有休で来てるんですかねw
 キノコが並んで逃げるシーンで、原作では見えなかった近藤キノコの股間に小型キノコが無いw
 細かいw


◆「ろくでなし」に惚れると苦労するよ

・月詠「出ろ。ぬしの裁きが決まった。覚悟はもうできているな
・蛍「何年ぶりだろう。月詠ちゃんとこうして並んで歩くのは。あの頃とは色々変わっちゃったね。
 吉原(まち)も・・・私達も」

・蛍「でも一番変わったのは月詠ちゃん。だってあの月詠ちゃんに好きな人ができたんだもん」
・月詠「あ・・・あれは惚れ薬のせいで・・・今はもう・・・」
・蛍「なのになんで今も顔が赤くなってるのかしら」

 蛍の処罰が下される直前のタイミングではあるんですが、二人とも穏やかな女子トークをしながら歩いてい
 ます。蛍は既に覚悟ができているのか平静な様子ですし、月詠も蛍を逃がす積りですから、殺伐とした緊張
 感はありません。そして、月詠へのツッコミは同期の蛍ならではでしょう(笑)
 さしもの月詠も、子供の頃からの知り合いなので、無碍にはできません。

・蛍「ごめんね。私のせいで色々ひっかき回しちゃって。月詠ちゃんの大切な人も色々大変な事に・・・」
・月詠「それに今更何があっても最低の地位がゆらぐようなヤワな男じゃありんせん。元々ああいう男さ。
 女を幸せにできる男ではありんせん。どんな敵を前にしてもどんな状況にあっても
決して誰のものにもなり
 んせん。そのくせ誰の心にもいつの間にかいる。そういう最低の男さ」


 蛍はもう銀時が月詠の本命であることを確信しています。
 月詠も否定はするものの歯切れが悪い。今更、蛍には誤魔化しようがないことは分かってはいるようです。
 
 さて、ここでもかなり重要な台詞をカットしていますね(苦笑)。
 「女を幸せにできない、どんな敵や状況に遭っても(心は自由だ)」は月詠の銀時観の肝です。
 「敵や状況」云々については、月詠はたびたび彼と共闘して、それを間近で見てきました。
 彼女にとってはそれだけ印象深いものであったこと、共に修羅場を潜り抜けてきた間柄であることが
 同時に伺える台詞だったので、惜しかったです。
 
 また、「最低」と零しつつも、月詠は銀時のことを褒めてはいるのです。
 ヤワな男じゃないので、今回のようなトラブルにも動じない。(読者も良く分かっているでしょうw)
 どんな敵や困難に遭っても、呑まれることなく己が信念(魂)を貫ける。その生き様から、敵は彼に一目
 置き時に畏怖し、友は彼を慕い信頼を置く。そうやって誰の心にも入り込むくせに、その魂は自由だから
 誰のものにもならない。女の恋心一つで縛れるような器の男じゃない。

 蛍も大工の事を「ろくでなし」と零します。彼も蛍に気を持たせながら、棟梁の娘にも気に入られていま
 した。しかし、彼にはそれだけの人柄と魅力があることを蛍も良く知っています。

 女の心を掴んでおきながら、自分は掴まらない(ずるい)男たち。 

 でも、二人とも自分のものにできない男だと分っていても、惚れちゃったんです
 よね。好きな気持ちはどうにもならないんですよね。吉原の空が解放されてもこっちは解決しない。
 そんな風にままならぬ気持ちにさせるような男たちだから、「最低」だの「ろくでなし」だの言うんです。
 「私をこんな気持ちにさせるなんて!」とか、女なら一度くらい想い人に対して抱きそうな感情です。

 蛍はこうやって月詠としみじみとした女子トークができるキャラなので、また登場してほしいです。
 最終章のエピローグで、大工と幸せになったところをちらっとでも見せてもらいたいです。
 ・・・空知大明神様!

・月詠「門を開けてくれ」
・(銀時)「罪人を連れてどこへ
・月詠「吉原に尽くしてくれた遊女(おんな)じゃ。最後の時くらいただの女として、せめて地上でむかえ
 させてやりたい」
・(銀時)「そうですか


 ここのカット惜しかったなぁ・・・月詠の、吉原の女への敬意が込められてたのに。

・銀時「地上も吉原(ここ)も変わらねェ苦界だと思いますがねェ。吉原(ここ)から出たくても出られねェ
 女がいりゃ吉原(ここ)に入りたくても入れねェ男もいる」
・新八「また来てたんですか、あの人」
・銀時「ああ相変わらず門前に立ってから中を見やるばかりよ」
・新八「いつもいつも一体何やってんでしょ。よっぽど入れこんだ遊女がいるけどお金がないとか」
・銀時「あの身体じゃ遊ぶに遊べねェよ。お前しらねェのか」

・銀時「奴さん昔は大層な腕の大工だったらしいんだがよォ。遊女に入れこんで堕ちぶれちまったのさ。
 棟梁の地位を約束される程だったんだが、親方の娘との縁談、
 遊女との約束があるっつって断っちまったらしい」
・銀時「で、そこにいられなくなっちまって独立して必死に働いてたんだが無理がたたって、あの通り怪我
 して独り立ちどころか歩けねェ身体になっちまったワケよ」
・銀時「ずっと遊女(おんな)に会いたかったみてェなんだがそんな身体で迎えにいったら迷惑かけちまう。
 だからああして女に会う事もできずに門の外から吉原をながめてばかりいやがるのさ。心配しねェでも遊女
 (おんな)はてめェの事なんざ忘れてるって話だろ。吉原の恋は一夜で散る夢幻ってな」


 万事屋が蛍に大工に関する真相を語ってくれたシーンです。
 恐らく蛍を牢に入れた後に、月詠と万事屋で大工の事を調べたのでしょう。

 月詠は傍から見ていて、大工が誠実な男で蛍に対して本気だと思っていた筈です。
 「蛍に指一本触れずに通い」「蛍を少女のように笑わせる(ことができる)」等と評していましたから。
 だから、大工の心変わりを信じられなかったし、真実を確かめようと思ったのでしょう。
 蛍(友)を思いやる気持ちが、月詠を地上(大工の元)へ行かせたのです。
 
 結果、大工は心変わりこそしていなかったものの、大怪我を負い、働くこともできなくなって、身体的にも
 経済的にも蛍を迎え入れられる状態ではなくなってしまっていました。それがために蛍に遠慮して会いにも
 来れず、それでも想いを諦めきれずに、ただ門の外から眺め続けている状態でした。

 メール一本、手紙の一つや二つでも書けば良かったのにと思いますよ。
 でも、こんな体ではと、負担にはなりたくなかったのでしょうね。
 アニメでは、大怪我=膝をさすってて、杖が必要な状態でしたね。

・月詠「オイ昇降機はまだか」
・新八「そういや随分遅いですね。他の機も使えないみたいだし、ここも故障かな」
・月詠「故障かなではない。早く調べて来い
・月詠「何・・・吉原の機械系統が・・・!?賊の仕業か」


 「調べて来い」と言いつつ、自分もその場を去る月詠(笑)。
 あの騒ぎで被害を被った店や客もあったでしょうから、見せしめとして表向きは地上にて何らかの刑罰に処
 す事にして、実際は無傷で逃がす積りだったんですね。昇降機が壊れてたので確認してたら、罪人逃げちゃ
 いました、すいませんってことにして。
 月詠の「逃げるなよ」には「罪人はこの場から逃げるな」「大工へ告白することから逃げるな」と二つの
 意味があるのです。

 蛍の涙にも色んな意味があったでしょう。
 大工がそこまで自分を想っていてくれたことへの喜び、体を損なってしまったことへの哀れさ、それで
 会えなくなっていた悲しさ、何も知らず皆を巻き込んで暴走してしまった自分への後悔、そして、こんな
 自分にも気をかけて、罪を赦して大工の元へ連れてきてくれた月詠と万事屋への深い感謝の気持ち。

 蛍は「皆」と呼びかけています。銀時達の変装と協力にも気づいています。
 月詠が逃がしてくれることも分かっています。あとは踏み出す勇気だけ。
 「本当に行っていいの?本当にあの人は待っていてくれるの?夢じゃない?」 
 その背中を月詠が押します。
 「もう夢じゃないし、外は春だよ。花(恋心)を咲かせるために、勇気を出して行ってごらん」と。

 アニメでのやり取りも素敵でしたね。
 エピローグ以外にも噛めば噛むほど味が出ると思っているお話なので、改めて感動しました^^


◆エピローグ:銀時と月詠の恋のカタチ

はぃぃ~~~、やっと本丸(笑)のエピローグまでたどり着きましたw
長々と申訳ありませんが、もうしばらくお付き合いくださいませm(__)m

このエピローグについては原作レビューで2回(改変前・改変後)も語ってるんですが、
原作レビューでは気づかなかった新たな発見とアニメの演出をふまえて、もういちどまとめてみたいと思います。

ここでの重要な(笑)ポイントは
(1)銀時の台詞は何だったのか。
(2)月詠はそれをどう受け取ったのか。
(3)月詠の返答を銀時はどう受け取ったのか。
(4)結局、お互いどう思っているのか。
(5)これにより、今後の二人の関係はどうなるか。

ですね。一つずつ見ていきたいと思います。


(1)銀時の台詞は何だったのか。

これ↓のことです。
・銀時「・・・ようやく終わったな。もうウンザリだ。惚れたのはれただの。
 香だの煙りだのもうウンザリだ。むせるのはどっかのバカがまき散らす煙管の煙だけで充分だ」


改変後の台詞が採用されましたね!

改変前は「ただでさえ、こっちはいっつもどっかのバカに副流煙まき散らされてんだからよォ」で、
愛染香と「いつも月詠の煙に巻かれている」を掛けると、既に月詠に惚れていると解釈できるのですが、
副流煙だと無理やり(笑)別の人物を当てようと思えばできるし、言い方も愚痴の延長っぽかったので、
ネガティブな意味にも取りやすかったんです。

改変後の「むせるのはどっかのバカがまき散らす煙管の煙だけで充分だ」の方が、煙管=月詠を
しっかり特定させてますし、言い方も丸くなっています。嬉しかったです!アニスタGJです!

さて、この改変後の台詞について、アニメの演出を含めて、改めて考察してみます。

まず、前半の「愛染香~うんざりだ」の部分は、言うまでも無く「ぼやき」ですよね(笑)。

「ようやく終わった」という台詞から推測するに、蛍を送り出した直後くらいじゃないでしょうか。
自分を変な騒動に巻き込んでくれた、はた迷惑な張本人を幸せに導いてあげたんですから、ほんとお疲れ様と思いますねw まあこれに限らず、万事屋って、いつも事件の表と裏(原因)を解決してくれますよね。

で、やれやれって感じで肩の荷を下ろしたところで、自分の台詞で思い出したんでしょう。
薬でまいってた時の忌まわしい記憶を(笑)。

原作のレビューでも書きましたが、知人どころかそこら中の女性(婆さん含む)の尻を追っかけまわし、
挙句は近藤と衆道寸前とか(爆)。
原作では「うんざりだ」と2回も言ってますから、相当こりごりだったんです(笑)。

でも、ただの「ぼやき」では終わりませんでした。
更に銀時は「むせるのはどっかのバカが巻き散らす煙管の煙だけで充分だ」と、言います。

これは字面だけ見ると、愛染香の煙と煙管の煙を掛けた「言葉遊び」です。
トラブルの種になった愛染香と同じ煙を出すものとして、「どっかのバカの煙管の煙」を挙げています。

ただし、重要なのは、こっちは「ぼやき」ではないこと。
「愛染香の煙にはうんざりだ、どっかのバカの煙管の煙にもうんざりだ」と二重否定じゃないんです。

逆に後者は「充分だ」と肯定してますからね。
「愛染香の煙は嫌だけど、どっかのバカの煙管の煙なら良い」と言っているのです。

しかも単なる言葉遊びには終わりません。

前半の「ぼやき」は完全に、彼の「本心」でしたよね?
多分、誰が聞いても、あの愛染香に対する銀時の気持ちは、正に「うんざりだった」と思うでしょう。
その流れで、「あんな目に遭うよりこっちのが良い」とポロっと本音を零したんです。

アニメでは分りやすくそれを杉田さんが声で表現してくれていました。
ぼやいてた部分と違って、トーンを柔らかめにして優しい声で”しみじみ”と言ってましたよね。
こっちは愚痴ではありません。先にも言いましたが、内容が肯定のものだから。

つまり、その自然な流れや言い方から、かれの「本心の呟き」だったと私は思います。

それでは、銀時に本心から充分と言わしめた「どっかのバカの煙管の煙」とは具体的に何でしょう。

これは、ちゃんと読んで(観て)いれば「共に愛染香事件に深く関わり」「今も傍にいて話を聞いていて」「銀時の仲間内で唯一の女性煙管愛好家」である月詠を指していることが直ぐに分かると思います。

その場にいる「月詠を当てた」言葉は「月詠に宛てた」言葉でもあります。
要は銀時としては、月詠に聞いてほしい台詞だったのです。

「むせるのはどっかのバカがまき散らす煙管の煙だけで充分だ」

詳細は原作のレビュー「コミックス改変後の「愛染香篇」について」にて語っておりますが、端折って書くと、こんな感じです↓
・月詠の煙管の煙なら、胸いっぱいに吸って、むせるほど吸っても良い。
・愛染香の煙に巻かれて多数の女と惚れたはれをするより、月詠一人の煙に巻かれるだけで充分だ。
・薬の効いた状態では特に月詠を口説いていたが、素の状態に戻っても「お前の煙だけで充分だ」と
 改めて自分の言葉で口説いている。

端的に一言でいうと、
「惚れ薬なんか使わなくたって、もうとっくに月詠に惚れてんだけど」
ってことでしょう。


まごうことなき「愛の告白」ですw


これって、夏目漱石の「月が綺麗ですね」(特別なあなたと一緒だから月が綺麗に見えるんですよ)と同じ系列ですね。日本人、好きじゃないですか、こういう風に言外に含ませたり、言葉を掛けたり、意味を二重に持たせたりするの。むか~~~しの平安時代とかからやってますよね。こういう歌のやり取りで愛の告白。
この情緒は何世代に渡っても、私たちのDNAに受け継がれてるんだと思います。

銀魂(空知先生)はこの手の「言葉遊び」がお好きだし、得意です。
メタい視点で見ると、空知先生が、あえて銀時にこの台詞を言わせてるってことですよね。

しかしながら、銀時の態度が、あまりにも平常運転なのが気になりますw。

もっと「うっほい☆告白しちゃったぞ!気になるあの娘の返事はどうかな????dkwk」
雰囲気でも良さそうなものなのに。

なんか天然で、こんな破壊力抜群なこと言ってそうで怖い(笑)。

そうやって、相手の心に染み入る言葉を、こともなげに言うから、誰の心にも入り込んじゃうんだよw
女だって勘違いしちゃうさ。こんな男が恋人だったら、終始もやもやしていやだわw

けれど、私の変態考察はここで終わりません(笑)。

本編のクライマックスシーン(月詠が蛍を説得するシーン)にて、気づいた事があったと申しましたよね。
それが、まさにここで重要な意味をもたらす可能性があるのです。

原作ではサラっと流しちゃったんですが、あの場面には銀時もいて、ちょこちょこ場違いなボケを挟んで
クナイのツッコミを受けつつも、二人を助けるまで、彼は終始彼女たちの会話を聞いていた筈なのです。

そうだとすると、銀時は彼女たちの会話から、ある程度の事情が分かったことでしょう。

「どうやら月詠は昔から人を好きになった事が無いようだが、今は違うようだ。蛍が薬に手を出したのは好きな男に失恋し、それを忘れるためだったが、結局忘れられなかったようだ。月詠もまた、薬を使っても素直になれなかったことから、女にはたとえ手練手管の花魁であったとしても、薬などではままならぬ恋心(花)を持っているのだと理解したようだ」

おさらいとして(笑)、このシーンにおける、月詠の特に重要な台詞を挙げておきます。

月詠「逃げぬ。蛍・・・今ならわっちにも解るから・・・惚れ薬など何の役にも立たなかった。素直になん
 て一つたりともなれんした。
皆ぬしと同じじゃ蛍・・・その花の前では・・・どんな手練手管も愛し愛され
 方も
忘れ去ってしまう。そんなままならぬ花を女は心に一輪咲かせて生きておるのじゃ」


つまり、「今なら解る」「惚れ薬など何の役にも立たなかった。素直になれなかった」「女には(薬なんかじゃどうにもならない)ままならぬ(恋心)がある」といった月詠の台詞からも伺えるように、月詠にも今は好きな相手がいるということが察せられます。

月詠は自分の経験に基づいて語っているのです。(回想シーンもあり)

作戦会議中、銀時にぴったりくっつきに行ったりしましたが(月詠なりに積極的なアピールw)、銀時には不審がられましたw
相合傘を書いたりもしましたが、何やってんだと自ら破り捨てました。リヤカーに乗って、自分から銀時に付いて行こうとしたくせに、ちょっと触られただけで彼を突き飛ばしてしまいまいしたw

同じように銀時を自分で抱えて連れてきたくせに、触るなと言って逆切れしてしまいました。
その他の銀時のアプローチラッシュに対しても、薬効果で嬉しさ倍増だった筈なのに、中々素直になれませんでした。どうにかやっと素直になって「手なら握っても良い」と答えたら、銀時の対応がアレだったので台無しでしたw

本当にままならぬ恋心ですね(笑)。

とにかくだからこそ、アニメでカットされた台詞「惚れ薬など何の役にも立たなかった。素直になんて一つたりともなれんした」が重要だったんですよね。

月詠が蛍の気持ちを理解できたのは、自分の直近の経験「薬など役に立たなかった、素直になれなかった」によるものが大きかったからです。同じようにままならぬ花を咲かせて(恋に悩んで)いるからです。

よって、カットされた部分がないと、「皆同じ」と一般論を語っているだけに聞こえがちです。
これまで色々あった回想シーンも、月詠の頭のなかだけの展開ですし。

それでも、アニメで残った台詞だけでも、月詠に意中の相手がいることは推測できます。
自分もままならぬ気持ちを抱いているから、蛍の気持ちも分るのだと。

ただし、それが誰なのかまでは特定し辛いのです。
「薬を受けた経験に基づく感想」を省いてしまっているので、全てを見ている視聴者と違って、傍で聞いてる銀時には相手が分かり辛いんです。だから、ものすごくカットが残念でした。

カットされていない原作では、相手を特定しやすいです。
事件以降、月詠は銀時とほぼずっと一緒で、彼以外の男性に対してアプローチする様子は無く、銀時に対してはちょくちょくおかしな行動に出ていました。そのくせ逆ギレしたり、自分が惚れ薬効果でアプローチしても、嬉しそうな割りに中々なびきません。
そういった事から、銀時は月詠の薬のターゲットは自分だったこと、そして、惚れ薬でも素直になれなかった恋心を自分に抱いてくれていることをまざまざと知った筈なのです。

要は、銀時はこの土たん場において、月詠が自分に恋していることが分かった
のです。

そうなると、その直後に彼が「一輪たりとも散らせない」と宣言したことが大変重要になってきます。

「ハニー達」の内訳は主に月詠と蛍でしょう。蛍に対しては彼女の想いを守ることです。(それが大工へ導くことに繋がった) 月詠に対しては・・・・?

彼女の恋の花が、自分のために咲いていることを知った彼が、それを守ると言ったのです。
月詠の花を散らせないためには、誰が太陽や水をやって咲かせ続ければ良いんでしょうか。

つまり、その答えが、すべてが終わった後の彼の「告白」だったのではないでしょうか。

ってことを考えると、銀時は天然でも無意識でもなんでもなく、実はちゃんと分かってて、あの台詞を言ったのだと言えるのです。

彼は今まで、彼女に脈がありそうなことは薄々気づいてたと思います。
でも、当人はてんでクールだし女扱いすると怒るし、さっちゃんみたいに分かりやすい求愛表現をしてきません。だから、これまで距離感を測りながら様子を見てきました。(口説いてみたり吉原へ一人で来てみたり)

もちろん、読者は月詠が銀時に恋してることは良く分かっているのですが、そういった描写は銀時のいない所で描かれていることが多い(日輪達のからかい、さっちゃんの嫉妬など)ので、銀時は知らないのです。
だから、本当のところはずっと分らなかったんです。

しかし、ここでようやく本人から言質(笑)が取れたんです。
しかもあんなマジな状況でです。

そうやって、月詠の恋心を確信した銀時は次に何をするでしょうか。

もし、彼女を友人以上に想えないなら、気づかないふりをしてスルーするか、彼女のために(やんわりとでも)想いを断ってもらうようにします。彼女の恋心(花)を、これ以上むだに傷つけないためにも、また新たな恋を生まれさせる機会を作るためにも、優しい銀時ならそうするでしょう。
少なくとも、期待させるようなことはしない筈です。そうなると、最悪は蛍の二の舞ですから。

でも、そうじゃなかったですよね?
彼は敢えて、月詠の「告白」(本人は蛍に言ったのであって、銀時に言った積りはないw)に対して、応えるような言葉を彼女に言います。

「もうウンザリだ。惚れたのはれただの。香だの煙りだのもうウンザリだ。
むせるのはどっかのバカがまき散らすの煙管の煙だけで充分だ」


銀時自身も、薬なんかじゃ何にも解決しないし、何も残らなかったんです。うんざりした気持ち以外w
でも、たった一つは、正気に戻った今も消えることなく、彼の心の中に残り続けているのです。
それは騒動の最中でも忘れていませんでした。薬を使っても「本命には思うようにいかねェ」ものでした。

銀時は銀時なりに、はっきり意思表明したのです。
意図的に自分の好意を月詠に伝えたのです。


月詠の気持ちを知った上での言葉なんですから、彼はちゃんと責任を取る積りでそう言ったのです。
責任=月詠を想い合う相手として受け入れることです。

しかし、マジな告白した割には平然としてるし、ぼんやりしてね?と疑問に思うかもしれませんが、この視点だと、彼としては今更そんなにドキドキして返事を待つようなことじゃなかったのだと思います。

だって月詠の返事はOKに決まってるし(アンパイだし)w

たとえ月詠の反応が素直じゃないものだったとしても、それはいつものことだし、元々彼女のことが好きで、今までだってこんな風に何度か口説いてきてたから、今更、何の気おくれも無いんですよ。

そうです。銀時は元々月詠に気があったんです。
月詠の器量や性格は褒めてましたし、そのナイスバディも水着回で一目置いてました。
これまでのエピソードで、実に彼は月詠に対し、「そんなものより俺と一発」「キレイな面だ」「地獄でも座敷でも」うんうんかんぬんと口説きまくってました。
あれ、今回みたいにサラっと言ってましたけど、冗談じゃなかったんですねw 本心だったんですねw

なお、六股篇は酒の席&ほかに六人いっぺんの、どうしようもない不始末だったので、それどころじゃなかったんです。

とにかく、くだんのシーンで原作の台詞そのままの場合は、銀時の最後の台詞に厚み(笑)が出てきます。
原作でもアニメでも、月詠の告白シーンで1コマでも彼のカットがあれば良かったんですけどね。
その後の考察に、ものすごく絶大な効力を発揮したはずです。

とにかく、カットされたアニメの方でも、銀時が月詠の言葉(恋心を花にたとえる)を受けて「散らせねェ」とか言ってますから、彼が月詠の話を聞いて理解してたことには変わりません。

そして、たとえ彼女の恋の相手が誰であったか分からなくても、彼が告白を決行(笑)したともいえます。
情熱的ですねw

・・・まあ、アニメのはあんまり深く考えてカットされたのでは無いとは思うのですけどね(笑)

ちなみに蛍に「もしかしてこの人(銀時)?」と指摘された時、月詠は力いっぱい否定してましたけど、あの場では、銀時は自殺しようとしている蛍さえ口説いてたんですから、冗談でも、その節操無しを肯定できるわけがないですw
あれだけを真に受けて「本命は俺じゃない」と、銀時も納得したりはしないでしょう。


(2)月詠はそれをどう受け取ったのか。

アニメでは、カメラは月詠の表情(の動き)を細かく見せていました。

A:銀時に「お前の煙なら良い」と言われて、何かに気づいて「ん?」となった顔。
B:続けて、頤を上げて何かを考え、思うそぶり。
C:そして、納得したような満足したような顔で「そうじゃな、これで充分じゃ」。

短い間のリアクションでしたけど、この演出に対する私の解釈としては以下の通りです。

・銀時が薬騒動をうんざりだとぼやく → まあ色々あったな・・・と黙って聞いている。

・銀時がさらっと「どっかのバカの煙管の煙なら良い」とか言い出す 
 → ん?どっかのバカ?煙管? ああ、わっちのことか(A)

・そこで更にちょっと考える → わっちの煙なら良いのか。・・・なんか嬉しい言葉だぞ(B)

・そんな風に言ってもらえたり、傍にいられるだけで幸せなんだな、と納得して(C)

そして、月詠は銀時に「春でも冬でもこうしてお前様の隣で、毒煙を巻き散らせるなら、それで幸せでありんす」と答えて、煙を吹きかけます。

彼女の答え(+行動)の解釈を箇条書きにすると↓
・貴方がむせる程吸いたいというのなら、春でも冬でも(いつだって)煙管の煙を吹きかけてあげるわ。
・貴方がそれで充分と言うように、私もこれで幸せなの。
・遊女が客に煙を吹きかけるのは「可愛がってね」の意味。
 だから、「むせる程吸ってもいい」=可愛がってくれると言うのなら、そうしてねという返事。
・自分の煙が届く位、傍に居られるだけで幸せよ。

更に愛染香と掛けて言うと、「そうやってずっと私の愛の煙に巻かれててね。
そうして私に惚れ続けて頂戴」
ってことです。
なんと情熱的な愛の告白でしょうかw

更に、アニメでは「お前様」が採用されていましたね!
すごく嬉しかったです。これで月詠の深い気持ち、特別な想いがより一層伝わってきました^^

なお、月詠が「撒き散らす」と言っているのは、実はアニメの銀時の台詞から削られた「撒き散らす」に対応したものです。こっちを残すなら、銀時のも残してたら良かったのに・・・w
まあ銀時の「撒き散らす」カットは尺の関係かもしれませんが(それでも1秒喰いますしね)、これによって銀時の台詞が優しくなったのも、また事実です(笑)

それと「春も冬も」って、コミックスの副題にされた位、重要な言葉なんですよね。
アニメだと後編は「永遠の花」だったけど。

月詠の言う「春」や「冬」は何を指すのでしょう。
一般的には、「春」は温かく花が咲くのに最適な時期であり、「冬」は寒く花が咲くのに厳しい時期です。
蛍への台詞がヒントですね。最後に彼女を送り出す時、「外はもう春じゃ」と言ってました。
あれは実際に春だったのと(桜が咲いてましたし)、”外には蛍の恋の花を咲かせてくれる(彼女を想ってくれてる)大工が待ってるよ”という二つの意味を掛けてました。

なので、月詠にとっての「春」は”銀時が自分の恋の花を咲かせてくれる=自分を想ってくれている時”、
「冬」は”銀時が自分の花を咲かせてくれない=自分を想ってくれない時”
ということになるでしょうか。

つまり、「春でも冬でも~幸せ」の意味するところは、
銀時が自分を想ってくれようが、くれなかろうが、自分は銀時の隣に居られれば幸せ=月詠は銀時のことを好きでい続けるということですね。

しかも、これまでの考察を踏まえて見れば、月詠は銀時の気持ち(自分への好意)を分かって返事していると考えられますから、「春」も「冬」も両想い前提なんです。

だから、「冬」の方は”永遠に春が来ない=銀時への恋が終わる(失恋)”ではないと思います。
「冬」は”自分を想ってもらえない=気にかけてもらえない、吉原へ来てくれない時”を指すのであって、その時期は単に花が咲いてないだけで、地面の中で春待ち・待機中(笑)ってことなのだと思います。

だって、「冬」の後には「春」がくるんですから。「季節が巡ればまた咲く」と月詠も言っていますしね。
実際の植物だってそうですよね。花が散っても完全に枯れなきゃまた来年咲くものだし。
花に開花期と閉花期があるように、恋にも浮き沈みがあるということです。

蛍だって、失恋しても忘れられなかったですもんね。
大工が去ってしまい冬が訪れ、厳しい寒さに晒されて薬でたくさんの愛に溺れても、大工のために咲いていた花は完全に枯れてなどはいなかったのです。密かに生き延び、彼を好きな気持ちは消えなかったんです。

なお、「冬」によって銀時への花が枯れ(失恋)、「春」がきて(別の人を好きになって)花が咲くという解釈もあるかもしれませんが、それだと、その後の台詞(銀時に煙を吹きかけるのが幸せ)に矛盾します。
あくまで月詠は、自分を幸せにしてくれる相手として銀時を特定してるのですから。

月詠にとって銀時は「誰のものにもならない=自由な男」なので、一所に収まるとは思ってないでしょう。
よって、たとえ彼の恋人になれたとしても、彼には恋に現を抜かさず、他に気を向けている時があるのです。
そういう場合は、待っている女としては切ないし、つれなく思うのは仕方ないでしょう。

けれど、「冬」が示すように、他所を向いてても良いと言っているんです。それでも、私は貴方を想っていると言っているのです。耐え忍ぶ、健気な愛なんですよ、月詠の恋は。

また、「これで充分じゃ」には、愛染香みたいな情熱的なアプローチをたくさんしてくれなくても、
銀時のあの短い台詞だけで「充分幸せになれた」と「十分彼の気持ちは伝わった」と二つの意味があると思います。

かつては薬によって、さんざん情熱的にアプローチされて、月詠もたくさんドキドキしたものです。
けれど、どうせまともな状態じゃないんだからと、最初から本気に取り合っていませんでした。
だから、エピローグの間も、月詠はそれを思い返すこともなく、ずっと冷静でした。

でも、素に戻った銀時が、ちゃんと「自分の言葉」で言い直してくれたのです。
愚痴のついでに(笑)あまりにもさらりと伝えてくるので、一瞬「ん?」ってなったけど、彼の自分への気持ちは十分に伝わりました

月詠自身だって、そもそも恋に関しては奥手で不器用だから、積極的なアプローチなんかしてきませんでしたからね(笑)。それどころか素直になれずに否定してばかりで(笑)。
その上、蛍に言ったように、銀時が「誰のものにもならない」と思い込んでますから、彼を独占するのは難しいと思っています。

そうやって自分自身にも言い聞かせてもいるようでしたから、本音は、年頃の女の子らしく好きな気持ちを持て余して、恋に悩んでるってことなんですよね。月詠も等身大な女の子であることが改めて分かって、ほっこりしました。

とにかく、そんな風に思ってたところに、(この場だけでも)「銀時がお前の煙だけで良い」と、他とは一線を引いて自分を選んでくれたので、それだけで月詠は充分、幸せな気持ちになれたのです。

月詠は吉原一気の利く女です。
銀時の言葉が彼の「本音」であり「自分に対する特別な気持ち」であることに、ちゃんと気づいたと思います。

だから、銀時が本心からそう言ってくれたことを、素直に嬉しく思えたんです。
そして、嬉しかったから、お返しに自分の本心を伝えたんです。


(3)月詠の返事を銀時はどう受け止めたのか。

実はこれについては、原作レビューにてあまり詳しく考察しませんでした。力尽きてたから。
今回はアニメによって、いくつか気づいたこともあったので、良くみてみようと思います。

まず、表面上は「言葉遊び」「言葉遊び」で返された、ですね。

銀時が「お前の煙で充分だ」なんて言うもんですから、月詠は律儀に(笑)「私もあなたに煙を吹きかけるのがイイのよ」って、実技で(笑)返してあげたんです。

そのおかげで、銀時はご希望通り、「むせました」でしょ?w
優しいこっちゃないですか!!(笑)

それに対して、銀時は「何てことすんだ!」ってキレてましたけど、まあ実際、煙いからそういう反応になるのはいた仕方ないですw
イライラしたのもその延長で、アニメでは「DJケァオリィ(香)」の発音がステキでしたw

そもそも、マジでやられたくて言った言葉じゃなかったですしねw
本当の意味(隠された本心)は上述した通りです。

これに対して、月詠は言い返すでもなく、ただただ嬉しそうに屈託なく笑っています。
銀時の言葉が嬉しかったのと、彼の反応が面白かったのと半々でしょうね。
彼の反応が可愛いく思えたのかもしれません。恋する女の目ってそういうものじゃないですか?(笑)

それでも、銀時も文句は言いこそすれ、怒って退場することはなかったでしょう。
というか、本気で怒ってないのだから、当然です。

だって、二人とも「戯れ」てる自覚があるからです。
これ、恋人同士が睦事言い合って、イチャついてるのと変わらない状態なんですよ。

月詠は銀時の「言葉遊び」にノったんです。
更に、返しはノりにノって甘い「愛の告白」そのものです。

あの、月詠がですよ。
普段はクールで女を捨てたとか言って、銀時がそれでからかうと怒って反発していた彼女がですよ。
遊女を演じてみせてまで、素直に甘い言葉を返してくれたのです!

しかも、甲斐田さんの演技の、ことさら情感のこもって優しいこと!
表面上は「言葉遊び」とはいえ、銀時という特別なひとへの愛が溢れていますよね。
更に、少女のように朗らかで、輝くような笑顔を向けてくれるのです。
(この笑顔の演出にはアニスタの愛が溢れてましたw)
嘗て、蛍が大工へ向けていた笑顔と一緒です。

こりゃあ坂田さんもびっくりでしょうよw

しかし、同時に嬉しかった筈なのです。

だって、月詠のこの特別な言葉は銀時だけに向けたものだし、その特別な表情は銀時だけに見せてくれたものなんですから。
男としても、坂田いち個人としても、それを嬉しく感じないわけがないですよ。

実際、ここまでやってくれるほど、月詠は柔らかくなったんです。
月詠は愛染香事件を経て、自分の恋心に自信が持てるようになった(素直にそれを表現できるようになった)のかもしれません。

とにかく、とても良い傾向です。
なんたって、かつて吉原解放以降、紅蜘蛛篇で再会した時は

銀時「相変わらず変わりばえのしない殺風景な奴だなぁ」
月詠「相変わらず変わりばえのしない焼野原みたいなやつじゃな」


とか、仏頂面で言い合ってたのがですよ。今じゃ

銀時「むせるのはどっかのバカの煙管の煙だけで充分だ」
月詠「春でも冬でも、お前様の隣で毒煙を巻き散らせるなら幸せでありんす」


ですよw なんかお互いやたらに優しい声でw
月詠なんて、超ごきげんで輝くような笑顔だしw

銀月の進化の著しいことときたらw

二人とも全然変わってますでしょう?
二人の仲が確実に深まってるって証拠ですよ。

尚、遊郭遊びした銀時なら、「遊女の煙を吹きかける意味」も知ってるかもしれないですね。
もし、そうであれば多少の照れかくしもあったかもしれません。

銀時はこれまでの付き合いから、月詠の性分を良く知っています。
吉原の女のくせに、初心でやたらに生真面目。責任感が強く、嘘偽りはしない正直で誠実な女。

だから、銀時は月詠の言葉が「月詠の本心からの言葉」であり、「特別な想い」を込めたものであることが分かったことでしょう。


(4)結局、二人はお互いをどう思っているのか。

お互い、好意は持っているし、伝わったと思います。
ただし、月詠はだいぶ控えめに受け取っただろうし、銀時も天然で言ってる可能性もあります(爆)。

でも、二人の間には、他の仲間たちとは違った「空気」があることは間違いないです。

それは具体的にどんなものか、ご説明しましょう。

まずは状況から。今、銀時と月詠は二人きりです。
銀時は酒を飲んでいますが、真昼間ということもあって、男女特有の甘いムードはありません。
しかし、実にのんびりと、ごく自然に二人はそこにいます。

上述の通り、時間は蛍を地上へ送った直後くらいでしょう。
蛍を送ったのは月詠と万事屋の三人です。でも、この場には月詠と銀時しかいません。
新八と神楽は??

1階で日輪とおしゃべりでもしているんでしょうか。
しかし、銀時は2階で飲んでいる。
新八たちが1階にいるなら、雑談でもしながら1階で飲んでる方が自然でしょう。
でも、わざわざ2階に上がった。更にそこには月詠がいる。

月詠は酒を飲まず(飲んだらエライことになるんですがw)、ただ柱に背を預けて、銀時の立ち飲みに付き合う形になっています。
彼女も銀時同様、新八や日輪がいるなら、1階にいた方が自然でしょう。
でも、月詠は2階にいるんです。

つまり二人はわざわざ2階に上がってるんです。

新八たちだけ先に帰ってて、銀時だけ残っているとしたら、もっとすごいことですよ。
もっとここに居たいという銀時の意思表示ってことですから、しかも月詠と一緒って(笑)。

とにかく、新八たちがいようがいまいが、二人きりになれちゃうんです。
それも多分、月詠が銀時の立ち飲みに付き合いに来たという形じゃなくて、月詠が煙管を吸っている
ところへ、銀時が、もらった酒瓶片手にやってきたというところじゃないでしょうか。

要は、そういう風に当たり前に、自然に二人きりになれる仲だってことなんです。
深い男女の関係でなくても、銀魂風でいえば魂と魂が繋がっているから、
余計な計らいは要らない
んです。
居心地の良い空気だけがそこにあるのです。

そして、それこそが、銀時に「月詠の煙が良い」と言わせたものなんだと思います。

銀時はこの空気が、月詠と一緒にいる空間が好きなんです。気に入ってるんです。
多くの女を忙しく口説きまくってるより、ただ一人の女の傍に居て、時々軽口を混ぜながら、のんびりいられるのが好きなんです。その素直な気持ちが、ぽろっと出てきたのが、銀時のあの台詞です。

男性が居心地の良さを感じる女性って、男性にとって、ものすごく特別な存在ですよね。多分、そういう女性を一生の伴侶(妻)に選ぶんだと思う。


だから、銀時は月詠が好きなんだと私は思います。<結論/笑>


二人きりになって、無防備に本音をこぼすくらいには月詠が好きなんです。

なのに、恋してる自覚が無いのか、自覚はあっても彼の性格で、いつものポーカーフェイス&軽口風に言っちゃうのか分かりませんが、とにかく、ムードもへったくれも無いんです(笑)。

一方で、その共有してる「居心地の良い空気」は月詠も気に入っています
そこで男が零す本音についても、薬の時みたいに直接的な告白でなくても、こういう方が銀時らしいし、
落ち着くし、ほっとするんでしょう。
こうやって、のんびりと銀時の隣で煙をくゆらしている、その距離感が心地よいんです。

つまり、銀時とのこういう空気を共有するのが今は好きなのであって、彼とラブラブデートとか、結婚とかセックスとか、そういうのは頭になさそうです(笑)
でも、それこそが、月詠が幸せと感じる恋の形なのでしょう。

そして、銀時も「これで充分だ」と言ってるんですから(それを踏まえた上で月詠は幸せだと言っている)、
彼もまた幸せなんですよ。このささやかな時間を共有できることがお互い嬉しいのです。

嘗て月詠は銀時を「女を幸せにできる類でない」等と評していました。
しかし、最後には彼の傍に居られるだけで幸せな気持ちになれることに気づきました。
切っ掛けはもちろん、銀時の言葉です。銀時自身が気づかせてくれたのです。
彼は意図せず名誉挽回したんですね。彼女を幸せにできる男は他でもない自分なのだと。

そもそも、銀時という人は本当に自由な男で、馬鹿やったりマジになったり、ホントやりたいように生きてる男ですから、束縛されることは嫌いでしょう。
彼の幸せは恐らく、自らの魂の赴くまま(彼の士道に則り)、自由に生きること。そこに気の置けない仲間たちと一緒にいられれば最高なんです。

だから、「銀時(の自由な魂)は誰のものにもならない」んです。
月詠にはそれが分っています。彼女だけでなく、新八も神楽もお登勢もお妙もさっちゃんも、桂や土方、長谷川でさえも、彼を良く知る面子は皆知ってると思います。

しかし、そんな彼の幸せのごく一部として、「隣で煙管を吸う」程度の幸せを、月詠が望んではいけないのでしょうか。
そもそも、銀時の方から「充分だ」と言い切る位、月詠を受け入れてくれたんですよ?
そうして受け入れてくれたからこそ、月詠は素直に喜びを表現しただけなんです。
しかも、たとえ冬でも=銀時の心が他所に向いていても良いと言う位、控え目に受け止めているんです。

月詠は銀時の「誰のものにもならない」性質を知った上で愛してくれて、
銀時は好きな女に自由でいさせてもらえる
んです。
こんなに男にとって幸せなことはないですよ。

むしろ、私は月詠ファンだから、控え目な彼女のために、もっと俺を独占しても良いよって、分かりやすい愛情表現をしてやってほしいとすら思いますもんw


(5)今後の二人の関係はどうなるか。

だから、そこから先へ進むには、男(銀時)の方が(ちゃんと自分の気持ちを自覚して)、銀時の方から進展させるためのアクションをするしかないのです。

でも、「銀魂」はそこまでしないでしょう。
最終章でも、二人の恋愛描写云々は場違いなので無いでしょう。

その代わり、というよりだからこそ空知先生は物語が終わる前に「愛染香篇」にて二人の恋愛関係を明確にしてくれたのだといえます。
更に、蛍と大工がそうだったように、いつか結ばれることも示唆していると思います。

二人とも今は「これで充分だ」と言い合っています。穏やかで平和なもんでしょう。
しばらくはこれで良いんです。銀時も月詠も。

ただ、そこにはちゃんと「恋」があるのです。
正に初回のタイトル「恋の無い所には煙は立たない」から始まり、原作では「春も冬も」アニメでは「永遠の花」でしめくくったように、月詠の想いはこれからもずっと続くのです。性格的にも環境的にも、月詠が別の人を好きになることはないでしょう。彼女にとっては一生に一度の恋です。

銀時はこれまでのように吉原にフラリと通い続けるでしょうし(銀時は時々一人で、ひの屋に訪れています)、月詠もそれを待ち続けます。大工と蛍がそうだったように。

ていうか、対比させるためのゲストキャラが結ばれて、本命の主人公と彼の
ヒロインが失恋とかないですよw

それこそ、なんのための長編だったんだって話です。

何度も言ってますが、このお話は銀時と月詠の恋を描くために作られたものであり、その引き合いのために大工と蛍というキャラが生まれたんですからね。(メタァ)

とにかく、アニメ化を契機とした再考察によって、二人が求めている恋のカタチが、私が願っていたような、ドラマチックで情熱的なものではなく、(今は)プラトニックに近い穏やかなものであることが良く分かりました。

もちろん、銀時は男だし、適度に助平なので、月詠と男女の関係に進むのは吝かではないと思います。
ただ、情熱や肉体だけが先行するのでなく、二人の恋愛のベースには、(お互いをリラックスさせて充足させられる程の)強い精神的な絆があるということです。

大人の恋なんだよなあ。
好きな子に軽口ばっか叩く学生並の恋愛表現する男子と、初心で純愛漫画を愛読するような乙女のカップルなのにねw

男は船、女は港って言うけど、そんな感じかなぁ~~

実際、銀時ってトラブル体質だし、奇妙な縁をよく結ぶし、大事件に巻き込まれるしで、なんやかんや出張って忙しい人だしなあ。
たま~にこうして、ふらっと吉原に訪れて、月詠の元で、まったり羽を休めるのが好きなのかもな~~。
(新八と神楽は銀時の船のメインクルーです。たまにこの船に月詠も乗るし、色んな仲間が乗ります)

両想いではありますが、ちょっと銀月ファンとしては生ぬるい(笑)
そんな感じですかねえ。
でも、二人が今のところ求めてる関係なんですよね。それが。

もっといちゃついてほしいのが、正直な感想ですけどw

同じようなことやってるのが桂ですね。
ご参考:レビュー「一つの家族」

幾松が好きで、ずっと彼女の店へ通い続け、彼女のピンチは必ず救う。
幾松の父親の話で、気丈な彼女が桂に「傍にいてよ」(意訳)と泣き言を見せる位、弱くなっても、弱みに付け込まず、彼女の気持ちに寄り添い、落ち着くまで見守り続ける。
彼の最後の「そばが良い」のせりふは、(幾松の)「蕎麦」と「傍」を掛けているんでしょう。
銀時の(月詠の)「煙」と一緒です。
似てますでしょう?同窓生の二人の愛の言葉w

なお、銀時は桂に「見守るだけで良いのか」と発破かけてました。
それは他人だから言えるのと、女に対しては桂より積極的なので(桂はムッツリスケベだから)、そう言えるんでしょうw 銀時だって見守り体質なのは変わらないくせに・・・・w
でも、桂より口説き文句はがんがん言ってるんだよなあ。月詠に対してはw

いずれにせよ、あの回でも、桂と幾松はこれからの良好な関係(未来)を何となく匂わす程度で終わりました。今回の愛染香篇と同じです。

こういったケースを見るに、銀魂の恋愛って、万人に対して分かりやすい形では表現しないのだと思います。私は桂も月詠も良い結果に受け止めましたけど、見る人によってはそこまで考えなくも良い「仕様」なんです。

ただし、「愛染香篇」も「一杯のラーメン篇」も、空知先生が終末(銀魂の終わり)に向けて、銀時と月詠、桂と幾松といった主要人物たちの「他の仲間とは違う特別な男女関係」を示唆するために用意してくれたものだと思うのです。
実をいえば、将軍暗殺篇の全蔵とさっちゃん、近藤とお妙の描写もそれの一環と私は思っています。
全蔵がさっちゃんのこと、同輩以上に思ってるのが伝わってきましたから。


さ~~

長々と書いてまいりましたが、これらはあくまで私の個人的考察&感想ですので、当然ながら絶対なものではございません。「二人はずっとお友達ED」って解釈も、もちろんアリだと思いますよ。

本当の正解は、空知先生の心の中にしかないのですから・・・・

だいたい、私みたいに深く考察しなくっても、単純に「あ、イイ雰囲気だね!」で終わると思うんですけどね。こと、カップリングに拘ってない人なら特に、そんな風にサラっと流しそうなんですがw

しか~し、それにしても原作では今、月詠の活躍はまだまだま~~~だ先っぽいので、さみしーことこの上ないですのーーーww

気長に待つしかないんだけど、実はひそかにOVAリリース時期と、月詠の活躍時期が重なるかなと思ってたから、余計に肩透かし(笑)。

彼女の出番もだいぶ無かったもんですから、こんな娘がいたんですよ、銀時とこんなことしてたんですよ!ってアピールもかねてるのかと思ったら、まだ大きな出番ないし・・・・w

地上波も再びアニメ化(5期)が決まったらしいですが、アニメの続きとして洛陽篇からいくのかな。
それともまだ放送していない原作ストックやるのかな。シリアス行く前にこっちで~とか。
でも、将軍暗殺篇が将ちゃん死んじゃったり、高杉負傷したり、ものすごいシリアスだったから、それの前座で時系列前のギャグ回ってどうなんだろうw

洛陽篇はプレ最終章みたいなものですから、5期は新規さん獲得が目的というより、それまでの流れやキャラを分かってる、従来からのファン向けな感じがします。そして、アニメでは間が空いてしまったので、将軍暗殺篇を編集して、洛陽篇という流れが順当な気がします。

元々アニメも、将軍暗殺篇をやっておきながら、最終章までやらないとは思えなかったので、5期もやるんだろうなとは思ってましたが、それとは別に愛染香篇を選んでOVA化したのは、それなりに何かを見込んでのことと思っています。
愛染香専用のグッズも出てましたしね。アニメイトで買いましたよ~w

あー原作どうなるんだろう。
次郎長とピラ子の活躍は見たいな~!
鯱もかわいくて好きなので(笑)、彼にも活躍の場を与えてやってほしいなあ。
結野アナも出てきて銀時と絡んでくれたら、考察が捗るので、ぜひ出演してもらいたいですw
そういえば幾松さんも出してほしいなあ。まだ出てないですよね?桂の応援に来てやってくだしあ!

今や、かぶき町が前線基地として頑張ってくれてますけど、そこを拠点に戦っているのはそこの住人であり、その他この星を愛する人たちです。
後者には新選組、攘夷組といった人気もそうそうたる面子も含まれますし、もしかしたら神威が助太刀に来てくれるかもしれないですしね。

全員が主役なんです。
銀時を支えてくれる、魅力的な一人一人がいてこそ、ファンが増え、銀魂はここまで連載してこれたのです。

ってことで、月詠の出番は~~~~~~~
ほんと、まだまだ先なんだろ~~な~~~~


月詠の出番を喉から手が出るほど待っています。
わくてか。

ここまでお読みくださった皆様と、愛染香篇をアニメ化してくださったスタッフの皆様、
そして、銀時と月詠に素敵なコイバナを作ってくださった空知大明神様に、心から感謝申し上げます。
ありがとうございましたm(_ _)m
 
Category : 銀魂
Posted by 染衣よしの on  | 
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